【インド旅vol.1】「あー、俺ら死ぬんだ。」強面トゥクトゥクおじさんが”命の大切さ”を訴えてきやがった。

 

”Life is important!”

 

”Life is important!”

 

”Life is important!”

 

おじさんの怒号に、僕たちは「死ぬかも。」と死を強く意識した。

                   

 

先日インドに行ってきた。

 

ずっとずーっとインドに行きたいと思っていた。

 

「インドに行けば人生観が変わる。」

そんなブルーチーズめいた臭い名言を何度も聞かされていたからである。

 

「インドに行ったくらいで変わっちゃう価値観なんてクソくらえwww」

確かにそう思うかもしれない。

 

しかし、シュールストレミング並みに青臭い私は、

「インドには、それはもうとにかくめっちゃすごい”何か”があるんだぁぁあ!」と信じて疑わなかった。

 

類は友を呼ぶ

 

「それはもうとにかくめっちゃすごい”何か”があるインド行こ!」という誘い文句に、毎度おなじみのアホは「え!行く!」と一つ返事。いつか彼は、いびつな形をした高価な壺を買わされるに違いない。いや、売りつけようかな。

 

そんな”何か”をお馴染みのアホと追い求め、大いなる期待を胸に。いざインド。

 

それと大量のティッシュをポケットに、オムツと携帯用トイレをバッグに、インド行きの飛行機に乗り込んだ。

 

機内は予想よりも快適だった。

 

座席には小さいモニターが設置されており、ゲームや映画を楽しむことができた。

 

 

福田雄一が監督を務めた「銀魂2」は相変わらずギャグとパロディのコメディ路線だったが、真選組メインの熱い男のドラマでもあった。

 

「あの頃、君を追いかけた」は、打ち切りマンガ的ネーミングセンスからB級映画臭が漂っていたが、主演があの齋藤飛鳥だったので一応観ておいた。睡魔を襲わせるほどの面白さだったのでぐっすりと眠ることができた。

 

 

そして目を覚まし、窓から外を眺めると、そこはインドだった。

 

空港には、インドっぽい音楽と、インドっぽい服装、インドっぽい容姿。

ここはインドだった。

 

インドの空港を出て、ニューデリーにある日本人経営のゲストハウスまで地下鉄で向かうことにした。

 

地下鉄もキレイに整備されており快適だった。

 

 

ここまでは快適なインドだ。そう、ここまでは。

 

 

地下鉄駅から地上に上がり、ゲストハウスまで歩いて向かっていた。とここで、

 

\\\\日本語を巧みに操る野生のインド人Aが現れた////

インド人A「お兄さん、どこ行くの?」

俺「大丈夫、大丈夫。場所分かってるから。」

 

分かっているのは場所だけじゃない。お前らが詐欺師だってこともだ。

                   

インド首都付近では、インド慣れしていない外国人を狙った詐欺が横行している。

聞いた話によると20万円ほどの大金を騙し取られた学生もいるらしい。

 

そんな話を聞いていたので、「まぁ、騙されんやろw」と余裕をぶっこいていた。むしろ「騙せるもんなら騙してみろwww」と余裕という余裕をこけるだけこいていた。そして勘のいい読者は今フラグが立ったことに気付いたはずだ。

 

結果からお伝えすると、そう。騙された。それは見事に。びっくりするくらいに。

 

では今から先ほどの続きをお見せする。では、参る。

                   

インド人A「本当に分かってる?教えてあげるよ!」

俺「大丈夫、大丈夫、バイバイ。」

俺たちは にげだした。

 

すると、

\\\\日本語を巧みに操る野生のインド人Bが現れた////

インド人B「どこ行くの?」

俺「大丈夫、大丈夫、バイバイ。」

俺たちは にげだした。

 

すると、

\\\\日本語を巧みに操る野生のインド人Cが現れた////

インド人C「どこ行くの?」

俺「大丈夫、大丈夫、バイバイ。」

俺たちは にげだした。

 

もう、わんこインド人状態。次から次に現れる。これが巨乳インド人美女だと嬉しいのだが、強面インド人大男だからそれはそれは怖い。

 

このまま声を掛けられ続けると埒が明かないので、ゲストハウスまでの道のりを確認しようと駅らしき建物の中に入った。

 

すると、

\\\\日本語を巧みに操る野生のインド人Dが現れた////

「またか。」とその場を立ち去ろうとしたそのとき、インド人Dは「あっちに政府の人がいるよ。」と教えてくれた。

 

正直ゲストハウスの場所が分からなくて困っていたので、政府の人なら安心できると思い、指示された方向に進んでいった。

 

そして、

\\\\日本が話せない政府のインド人Eが現れた////

インド人E「अनुवाद करने के लिए धन्यवाद।」

果たして、ヒンディー語だったかも定かではない。ただ、「Government(政府)」と書かれた名札を首から掛けていたので政府の人であることは定かであった。

 

俺たち「ここに行きたいんだよね。」とゲストハウスの場所を教えると、インド人Eが形相を変えて「危ないぞ!!!」と言ってきた。

 

拙いヒアリング能力を駆使して耳を傾けると、どうやら昨日から明後日までここら一帯でデモが起きているようで、非常に危険な状態らしい。負傷者はもちろん、死人も出ているとのことだった。

 

とりあえず、唾を飲み込んだ。

 

そして、ヤバいときに来てしまった後悔した。

 

不安な表情を浮かべている僕たちにインド人Eはこう続けた。

インド人E「大丈夫!僕たちが保護してあげるから!今から”セキュリティーカード”を発行しに行くよ!」

 

どうやらこのセキュリティーカードがあれば僕たちは保護され安全に過ごせるらしい。

 

胡散臭さを感じながらも、インド人EのGovernmentの名札と迫真な表情に信じざるを得なかった。

 

そして言われるがままにトゥクトゥクに乗せられ、指定されたオフィスまで向かうことになった。

 

そう、そしてオフィスまで連れて行ってくれた強面トゥクトゥクおじさんこそ、我々に死の恐怖を植え付けたのだった。

 

おじさんが今起きているデモの状況を教えてくれた。

「今、パキスタンとの間でデモが起きている。負傷者が多く出ていて、死者も15人ほどだ。町中で暴動が起きているから気をつけろ。ピストルで撃たれるかもしれないからな。」

 

終わったと思った。一刻も早く安全な場所に行きたかった。

 

と、そう思っていた反面、もしかしたら怪しいところに連れて行かれてしまうかもしれないと疑っていたので、ケータイでグーグルマップを見ていると、

 

「しまえ!取られるぞ!!」

と一喝。確かにトゥクトゥクは開放的な乗り物であるため、盗まれてもおかしくはなかった。僕たちはケータイを制限された。

 

それでも半信半疑だった私たちは、

 僕「怪しいよな?変なところに連れて行かれてるかも。」

友達「万が一の場合は飛び降りよう。」

僕「どこか分からんのに飛び降りるのも怖いやろ。」

友達「でもそうするしかないやろ。」

 

と疑心暗鬼に陥り、ごちゃごちゃと話していると、おじさんが急ブレーキを掛け、道路の端にトゥクトゥクを止めた。

 

すると、おじさんが一言。

「殺されてえのか?!俺は今お前らの命を助けてやってんだぞ!黙ってろ!!!」

後ろを振り返り、我々に向かって怒号を発した。

 

マジで終わったと思った。死の恐怖に襲われた。身体が萎縮した。

 

その後も、「命を大切にしろ!」「オフィスまで行けば安心だ!」「バッグをしっかり持ってろ!」などのおじさんの発言を半ば放心状態で聞いていた。

 

トゥクトゥクを走らせること10分。我々はオフィスに到着した。

 

オフィスの景観はとてもキレイで少しホッとした。助かったと思った。

 

おじさん「ここで待ってるからな。」

おじさんを後にして、オフィスに入った。

 

オフィスに入ると、奥の部屋に案内された。ここで悪寒が走る。

 

「「今から高額請求されるんじゃね?」」

 

そもそもセキュリティーカードって何だ?いろいろと調べてきたが、一度もセキュリティーカードなんて聞いたことないぞ?

 

奥の部屋に行くように促されたが、一度待ってもらい、宿泊する予定だった日本人宿のオーナーに電話をかけた。

 

僕「いいいい、いま、ここら一帯で、デデデデデ、デモが、おおお、起きてるんですか?」噛むどころの話じゃなかった。アニメでしか観ないようなビビり方だ。すると、ここでオーナーから一言。

 

オーナー「あ、騙されてるねそれ。今すぐ逃げた方がいいよ。

 

僕「…承知しました。」

 

僕たちは にげだした。

 

たぶんあの時の脚力はボルトに匹敵したと思う。

 

すると、

「待て!!!金払え!!!」

鬼の形相で強面トゥクトゥクおじさんが追いかけてきた。

 

お金よりも大切なのは命だ。命は大切だ。50ルピーを支払ってその場を後にした。

                   

以上がインド到着後の一部始終だ。

 

その凄惨さが表情に表れている。

ビフォー↓↓↓

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アフター↓↓↓ 

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軽く5歳老けた気がする。

 

 

 

”Life is important.”

いのちだいじに。

 

日々何気なく生活しているが、この生活がふと無くなることだってある。

 

死ぬと明日はないのだ。

 

インド人は日々生きるために必死なのであろう。

 

おそらくインド人AもBもCもDもEも運転手もグルだったんだと思う。

インド人Eは政府の人間でも何でも無い。ただの詐欺師だ。

 

ちなみに50ルピーは日本円で100円にも満たない。

 

ただ生きるためには人を騙しお金を騙し取り、騙し取ったお金が明日の生活費となる。

 

これまで幾人の外国人を騙してきたのだろう。おそらく今この瞬間も誰かを騙しているんだと思う。

 

でもそうでもしないと生きていけないのだ。

 

そうでもしないで生きていける日本は幸せな国だと思いました。

 

▷みんながんばれ

ガンガンいこうぜ

▶いのちだいじに

▷めいれいさせろ